先日、ある舞台を観に行って開演を待っていたら、後ろの席の女性ふたりがダンスと演劇の違いについて話していた。「役者さんの方がむしろ身体に自覚的っていうかさー。ダンサーはテクニックに頼るところがあるよね」と、ダンス側にいると思われるその女性は話していたが、本当のところはわからない。
多田淳之介主宰の東京デスロックが2006年に発表した演劇「再/生」。多田によれば「毎ステージ途中で数人のお客さんが帰る」作品だという。問題作、と言って差し支えないと思う。初演以来、「多田淳之介×フランケンズver.」や、「岩井秀人×快快」など、さまざまなバージョンのものも上演されている。
作品の内容を説明するとすれ...