瞳をとじて 映画 ニュース 24/1/22(月) (C)2023 La Mirada del Adios A.I.E, Tandem Films S.L., Nautilus Films S.L., Pecado Films S.L., Pampa Films S.A. 新年に入って公開される外国映画が最高に充実している。1985年に伝説のミニシアター“シネ・ヴィヴァン六本木”で記録的な動員を打ち立て、今もなおタイムレスな名作として、多くの映画ファンの“人生ベスト”に選ばれる『ミツバチのささやき』のビクトル・エリセ監督が第76回カンヌ国際映画祭で31年ぶりに発表した長編新作『瞳をとじて』もそのうちの1本。詩情豊かに綴られるのは元映画監督ミゲルと、謎の失踪を遂げたかつての人気俳優フリオふたりの記憶をめぐる“人生”と“映画”の物語だが、「私が書いた脚本から自然に花開いた、純粋で誠実な必然によって生まれる映画」を作りたいというエリセの思いはワンシーン・ワンカットに見事に反映されている。今年の6月で84歳になる巨匠ビクトル・エリセの創作に対する情熱とパワーに僕は心から拍手を贈りたい。 続きをアプリで読む 続きをアプリで読む 次のページ 次のページ