『ゲット・アウト』『M3GAN/ミーガン』のブラムハウスの新作なので「これはきっと密室ホラーに違いない」と思って観てみたら……予想外の展開!
ちゃんと恐怖描写はありつつも、主人公が夜間警備を引き受ける廃墟ピザ店の内装の愛らしさ、名門ジム・ヘンソン・クリーチャーショップ謹製のマスコットのコワ可愛さ、店内のゲームコーナーの“ジャスコの二階”感に悶絶! ホラーであって、家族劇であって、ファンタジー、スリラーでもある……観れば観るほどに新たなドアが開いていく不思議な感覚。
どうやって恐怖描写を積み重ねていくか? ではなく、「主人公の恐怖はどこから来るのか?」に注力した脚本なので、(筆者は原作になったゲームは未体験ですが)原作ゲームのファンが本作をどう思うのかも気になるところです。
プロデューサーのジェイソン・ブラム曰く「この映画はR指定ではなくPGにしたかった」とのこと。親子で揃って楽しめる描写、親と子で感じ方がまったく異なるであろうストーリーで、ポスターや予告編で受ける印象よりずっと間口の広い作品になっております。