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ジャンル横断、センスのいいセレクト
立川 直樹
プロデューサー、ディレクター
DOGMANドッグマン
24/3/8(金)
新宿バルト9
完全にやられた。本当にびっくりした。ほとんど何の予備知識もなく観たリュック・ベッソンの最新作『DOGMAN ドッグマン』。1988年、20代の時に発表した『グラン・ブルー』で注目を集め『レオン』や『ニキータ』でその評価を決定的なものにしながら、ここ数年はよくできてはいるもののB級娯楽作の製作者に転じていたベッソンが還ってきた。ベッソンが「5歳の我が子を監禁した家族」という見出しの記事に着想を得て、若手演技派のトップであるケイレブ・ランドリー・ジョーンズを主演にすえて脚本を書き、監督を務めた『DOGMAN』は2023年のヨーロピアン・フィルム・マーケットでお披露目されるや、完成度の高さから世界中のバイヤーに衝撃を与え、ヴェネツィア国際映画祭でも「ベッソンの最高傑作」「完全復活!」と大絶賛の嵐を巻き起こしているが、文字通り非の打ちどころがない。さあ、映画館へ!
24/2/26(月)