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春日 太一

映画史・時代劇研究家

ARGYLLE/アーガイル

「快作」といえる、スパイアクションだ。 「観る前に作品内容にはできるだけ触れないでいた方がいい」とは本欄でよく使う表現だが、この映画はまさにその最たるところ。とにかく奇想天外。全く予期せぬ展開が冒頭から続き、ラストまで二転三転どころか二十転くらいしながら突っ走る。 そうした捻りまくった展開も魅力的なのだが、本作の魅力はなんといっても賑やかなアクション。次々に繰り広げられる、思わず「そんなアホな!」と叫びたくなる華やかなアクションの数々は1980年代に作られたハリウッドのアクション映画が好きな方にはたまらないだろう。 しかも、ただド派手なだけではなく、個々にアイデア満載。心地よいテンションに浸ることができた。

24/3/2(土)

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