評論家や専門家等、エンタメの目利き&ツウが
いまみるべき1本を毎日お届け!
おとなのJ-POPとJ-ROCKを紹介
平山 雄一
音楽評論家、プロデューサー、俳人
夢の還暦スーパーセッション~ROLLY、森重樹一、HEESEYの38'sスペシャル!!!
24/3/16(土)
EX THEATER ROPPONGI
J-ROCKシーンを代表するド派手なミュージシャンたちが、自分たちの還暦を盛大に祝おうというイベントが開催される。 出演者はROLLY(ex.すかんち)、森重樹一(ZIGGY)、廣瀬 “HEESEY” 洋一(THE YELLOW MONKEY)の3人。80年代から活動を始めた彼らは洋楽の影響を強く受け、グラマラスなビジュアルで音楽シーンを席巻した。バンドブームを牽引したバンドの多くがパンクロックをベースにしていて、ある意味、貧乏くさいファッションを身にまとっていたことを考えると、3人の豪奢なたたずまいはなんと痛快なことか!! 今思えば、エンタテインメント・ロックの先駆者だったと言えよう。 3人はともに昭和38年生まれ。それをもじった“38’sスペシャル”は、アメリカの実力派バンド“38スペシャル”に由来する。洒落っ気たっぷりなところも、彼ららしくて嬉しい限りだ。 HEESEYは森重のソロアルバムやツアーに参加したり、すかんちのメンバーがライブ前夜に森重の家に泊まったり、それぞれ異なるバンドに在籍しながらも交流を深めてきた。それは独自の美意識を貫こうとするロッカー同士の共鳴作用から生まれたものだ。すかんちもZIGGYもTHE YELLOW MONKEYも、バンドシーンの中では異様な光を放つ存在だった。彼らが漂わせる“危険な匂い”は健在で、このイベントでもそれは発揮されることだろう。 バックを務めるスーパーセッションBandのメンバーは、キーボードのおおくぼけい(アーバンギャルド)、ベースのテッド(ザ・キャプテンズ)、ドラムのCHARGEEEEEE...、ギターのカトウタロウで、「ド派手なロックの楽しさ」を継承する後輩たちだ。ワイワイ騒ぎながらロックを堪能するド派手な還暦祭りに参加してみたらいかがかな?!
24/3/13(水)