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大島 幸久
演劇ジャーナリスト
四季『ゴースト&レディ』劇団四季
24/5/6(月)~24/11/11(月)
JR東日本四季劇場[秋]
「ナイチンゲールと芝居好きのゴーストのラブストーリー」。これが劇団四季の最新作ミュージカル『ゴースト&レディ』である。原作は藤田和日郎が週刊誌に連載した中編コミックス「黒博物館 ゴーストアンドレディ」。舞台背景は19世紀のロンドン。物語はドルーリー・レーン劇場にグレイ(灰色の服の男)と呼ばれる男がいた。彼は実は“シアター・ゴースト”、つまり幽霊なのだ。生前は決闘代理人だったが彼が客席に現れると芝居は必ず成功するといわれている。 もうひとりの主人公がレディ、フローレンス・ナイチンゲール。フローと呼ばれている。名前の通りモデルは“クリミアの天使”として知られるあのナイチンゲール。登場人物はふたりのほか、もうひとりのゴースト、そしてフローの両親、友人、新聞記者などがいる。 演出は『ノートルダムの鐘』を担当したスコット・シュワルツ。制作発表でシュワルツは「鼻唄で歌いたくなる楽曲やゴーストのフライング、俳優30人登場など」と、たっぷりの時間をかける稽古と作品の見どころを語っていて、何やら傑作ミュージカル『オペラ座の怪人』を想起させるが……。 配役はフロー役に真瀬はるか、谷原志音、グレイ役に金本泰潤、萩原隆匡のWキャストが、劇団オーディションを経て候補になっている。
24/4/19(金)