2022年のロン・ティボー国際コンクールピアノ部門で、亀井聖矢さんと優勝を分け合った、韓国のイ・ヒョクさん。そのほか、第3位に入賞した2018年の浜松国際ピアノコンクール、ファイナリストとなった2021年のショパン国際ピアノコンクールにより、日本のピアノファンにも親しまれているピアニストです。 ヴァイオリンも演奏しチェスも大会に出るほど強いという多彩さ、ピアノと戯れるような飄々とした雰囲気と明るい音楽性が、新世代の風を感じさせる、若いミュージシャン。普段はプログラムにも近現代ものなどを取り入れているイメージなのですが、今回は、ベートーヴェン（表参道、大宮）、モーツァルト、リスト、シューマン（大宮）というオーソドックスなプログラムを披露してくれます。何か心境の変化があったのでしょうか…。 ロン・ティボー優勝以降、ヨーロッパで舞台経験をたくさん積んでいると聞くので、一層、聴衆の心にリーチする表現を磨いていることでしょう。最高のシゲルカワイとサロン空間でその変化を確かめることができる、贅沢な機会です。

24/5/13(月)