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現代作曲家の立場で分かりやすく紹介
三枝 成彰
現代作曲家
アンサンブル・ノマド 第81回定期演奏会
24/6/28(金)
東京オペラシティ リサイタルホール
アンサンブル・ノマドはギタリストで指揮者の佐藤紀雄さんと、名うての演奏家の皆さんによって構成される演奏家集団。1997年の結成以来、その活動はつねに刺激に満ち、「次の一手」が注目される存在となっています。 すでに第81回となる6月28日(金)の定期演奏会は、「ダイバーシティ・多様性 Vol.1」と銘打って行われます。毎回多様なテーマで行われるノマドの演奏会ですが、今回はいまの世界を知る重要なキーワードのひとつである“ダイバーシティ”と“多様性”のもとに、世界各国の現代音楽作品を集めたものとなりました。 演奏曲目は、今回が世界初演となる坂田直樹さんの「糸遊~エレキギターとアンサンブルのための」をはじめ、日本初演となる2作品(ガブリエレ・マンカ『エントランス・ミュージック』、ガブリエル・エルコレカ『トランス』)、福士則夫さんの「カドリール」、ジョルジ・リゲティの「ピアノ協奏曲」、そして改訂版世界初演となる余鋳恩の「海底から昇りて、天に触れん」という組み合わせ。 まさに音楽を通した世界の現在を知ることのできる公演となるでしょう。会場は東京・初台の東京オペラシティ リサイタルホール。
24/6/16(日)