霧島国際音楽祭は、1980年に国立公園接する自然豊かな温泉観光地・霧島高原でスタートした。堤剛音楽監督のもと、音楽家としての総合的体験ができるカリキュラムが組まれ、霧島で学んだ受講生たちは、国内外で活躍する世界的な音楽家へと成長している。 今年も7月19日(金)から音楽祭が開催されるが、今年の注目は、霧島国際音楽祭卒業生や第一級の奏者を中心としたメンバーで結成されたキリシマ祝祭管弦楽団が11年ぶりの東京公演を実施することだろう。 フランス国立メス管（旧フランス国立ロレーヌ管）や韓国国立交響楽団の音楽監督を務めるデイヴィッド・レイランドを指揮者に迎え、ワーグナーの『トリスタンとイゾルデ』前奏曲と愛の死、谷昂登が独奏を務めるリストのピアノ協奏曲第1番、そして、ストラヴィンスキーのバレエ音楽《春の祭典》を披露する。 11年ぶりに相応しい濃密なプログラム。記憶に残る名演が期待される。

24/7/15(月)