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名画座女子の極私的旧作邦画セレクト

のむみち

名画座かんぺ発行人

家族たちの戦争

毎年8月に、原爆や戦争をテーマに独自で企画上映をしてきた「戦争の記憶と記録を語り継ぐ映画祭」。13回目を迎える今回は、シネマヴェーラ渋谷と初コラボでの開催です。 毎年、豪華なトークショーが話題ですが、今年も、高橋惠子さん(聞き手:下村健さん)、里中満智子さん(聞き手:御手洗志帆さん)、浅田美代子さん(聞き手:立花珠樹さん)、坂田雅子監督(聞き手:立花珠樹さん)、鴻上尚史さん&上松道夫監督(聞き手:御手洗志帆さん)といつにも増して豪華。 上映作品としては、同映画祭より3作品、シネマヴェーラ渋谷より6作品が選出され、会期も丸1週間、と例年よりパワーアップしています。中でも、春原政久監督の戦災孤児もの『幼きものは訴える』、実際に特攻の生き残りだった西村晃が戦争に取り憑かれた男を演じるという(しかもベスト・アクトだとか!)『田舎刑事 第三話 まぼろしの特攻隊』が特に楽しみ。「楽しみ」という言葉は企画の趣旨からすると不適切でしょうか。副題となっている「家族たちの戦争」というテーマをしっかり噛み締めつつ、今なお世界で苦しんでいる戦争の被害者に思いを馳せながら、心して鑑賞したく思います。

24/7/30(火)

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