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現代作曲家の立場で分かりやすく紹介

三枝 成彰

現代作曲家

サントリーホール サマーフェスティバル 2024/ザ・プロデューサー・シリーズ アーヴィン・アルディッティがひらく

東京・赤坂のサントリーホールが毎年夏に行っている「サマーフェスティバル」は、現代音楽の“いま”を感じられる意欲的な取り組みです。毎年、世界の現代音楽の最先端を切りひらいておられる音楽家を招聘し、集中的にその人たちの演奏を聴く機会を提供しておられるのは、さすがといいたいところ。 今年の<ザ・プロデューサー・シリーズ>は、アルディッティ弦楽四重奏団を率いるヴァイオリニストのアーヴィン・アルディッティ。今年で創設50周年を迎える彼らの歴史を振り返ることのできる室内楽の数々が披露されます。とくにサントリーホールから委嘱され、今回が世界初演となる坂田直樹の「弦楽四重奏曲」とイルダ・パレデスの「ピアノ五重奏曲」は、室内楽のファンであればはずせないはず。 また今年のテーマ作曲家であるフランスのフィリップ・マヌリの演奏会(8月23日・金)においても、今回が世界初演の「プレザンス 空間化された大オーケストラのための」のほか、彼がいままで影響を受けたドビュッシーやブーレーズの作品、そして若い世代の作曲家の作品(1979年生まれのフランチェスカ・ヴェルネッリ)の作品など、彼の監修によるさまざまな演奏を聴くことができます。指揮はブラッド・ラブマン、管弦楽は東京交響楽団。 「サマーフェスティバル」の日程は8月22日(木)から29日(木)まで。このほかにも第34回芥川也寸志サントリー作曲賞の選考演奏会やマヌリさんらによるワークショップ、トークセッションもあり、多彩で刺激的な1週間になることは間違いありません。

24/8/13(火)

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