”チョン・ミョンフンがヴェルディのオペラ『マクベス』を指揮” 9月は、舞台上演、演奏会形式上演、取り交ぜて注目オペラ公演が多い。『コジ・ファン・トゥッテ』や『アッティラ』の他、もうひとつ、演奏会形式によるチョン・ミョンフン指揮東京フィルハーモニー交響楽団の『マクベス』を挙げよう。これは、このコンビの「シェイクスピア×ヴェルディオペラ全3作シリーズ」の完結編にあたるプログラムである。 『マクベス』は、ヴェルディが『アッティラ』に続いて作曲したもの。気まぐれな魔女たちと野心的で悪辣な夫人に煽られた将軍マクベスがスコットランド王位を簒奪するものの、全てが裏目に出て没落するというシェイクスピアの有名な戯曲を、原作にかなり忠実にオペラ化している。音楽が劇的で表情に富み、ヴェルディの作品の中では広く親しまれているもののひとつと言えよう。チョン得意のスピーディな音楽づくりが、ここでも成功するだろう。 題名役にセバスティアン・カターナ、悪女のマクベス夫人にヴィットリア・イェオ他、腕利きの歌手陣が揃う。上演時間は休憩込みで約2時間45分。 ・9月15日（日）オーチャードホール ・9月17日（火）サントリーホール ・9月19日（木）東京オペラシティコンサートホール

24/9/8(日)