つい30年ほど前までは、序曲だけは誰もが知っているのに誰も本編を知らないオペラの代表だったロッシーニの最後のオペラ『ウィリアム・テル』（原題ギヨーム・テル）が今回新国立劇場でついに上演されます！ 録音や映像でこのオペラに触れた人は、このオペラの圧倒的な音楽と華麗な声の競演に驚嘆することでしょう。そこには、テルが子どもの頭に乗せたリンゴを弓で射るという有名なエピソードだけでなく、オーストリアの圧政に苦しみながら独立を勝ち取ろうと闘うスイス人の崇高な姿が描かれます。 大野和士の指揮、ヤニス・コッコスの演出、そして、なんとマティルドを歌うのはオルガ・ペレチャッコ。ほかに、日本でもたびたび素晴らしい歌を聴かせてくれたルネ・バルベラ、ギヨームに近年、活躍の場を広げているゲジム・ミシュケタが出演します。

24/11/10(日)