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名画座女子の極私的旧作邦画セレクト
のむみち
名画座かんぺ発行人
生誕100年の人々
24/11/30(土)~24/12/27(金)
シネマヴェーラ渋谷
これは…シネマヴェーラ渋谷、新しいレギュラー企画なるか……?! 個別に組まれる生誕100年の特集はよくあるけれど、みんなまとめて、はこれまであまりなかったような(覚えているのは神保町シアターの小学館100周年時の「生誕百年映画祭」くらい)気がします。節目系の特集でビッグなのはなんと言っても国立映画アーカイブの「逝ける映画人を偲んで」ですが、 2年に一度だし、追悼という趣旨を考えると、あまりきゃっきゃと騒げない……。比してこちらは生誕なのだから堂々と喜べます。そもそもこのテの特集だと、当然会社を跨ぐため、彩り鮮やかなラインナップを見るだけでワクワクしちゃいます。 今回取り上げられる生誕100年の人々は、淡島千景、京マチ子、伊藤久哉、内田良平、楠田芳子、乙羽信子、村木与四郎、逢沢譲、鶴田浩二、南利明、斎藤高順、赤木春恵、久米明、という面々。作品もメロドラマから時代劇、文芸、ギャングものまで、コメディあり感動作ありのごった煮おもちゃ箱企画です。個人的オススメは、痛快集団抗争時代劇の『集団奉行所破り』と、明るく楽しい東宝サラリーマン映画の『トイレット部長』あたりでしょうか(奇遇にもこの2作、2018年に取り上げておりました)。 この特集、去年始めてくれたら大木実が対象だったのにぃ~とハンケチを噛んだものの、大木実出演作の『三池監獄 兇悪犯』と『車夫遊侠伝 喧嘩辰』が入ってるのでヨシとす♡ とにもかくにも、本企画のレギュラー化を熱望します!
24/11/25(月)