ローマ教皇が亡くなり、新たな教皇を選ぶための選挙（コンクラーベ）を描いて宗教、信仰に関心がなくても楽しめるはず。コンクラーベは『天使と悪魔』でも描かれていたが、こちらはリメイク版『西部戦線異状なし』の端正な作りが評判を呼んだ監督の作だけに選挙にかかわる人間に注目した確かな作り。バチカン最高の司祭ローレンス枢機卿（レイフ・ファインズ）が世界中から集まった100人を超える数の司祭の投票を仕切り、票の数が定数に達しなければもう一度、という選挙に終始する話。ここにあるのは選挙でお馴染みの売り込み合戦や不正。亡き法王に事実を告白して許された若い司祭の秘密が明るみに出たら？　世界中に衝撃が広がること間違いなし！

25/1/26(日)