最近のイタリアの古楽オーケストラの充実ぶりは目覚ましく、このイル・ポモドーロも注目の団体。ブルージュの古楽コンクールで最高位を獲得して以来、国際的人気を誇るチェンバロ・フォルテピアノ奏者のフランチェスコ・コルティが首席客演指揮を務める。 今回は彼の弾き振りでバッハや前期古典派ベンダのチェンバロ協奏曲が披露されるほか、前田りり子のフラウト・トラヴェルソが加わってブランデンブルク協奏曲第5番も聴ける豪華プログラム。 コルティが繰り出すチェンバロはイタリア・オペラの「歌」のように羽ばたくのが特長だが、小規模編成オケを生かした緊密なコンビネーションで、今回も水際立ったドイツ系バロック曲の響きになるだろう。

25/1/13(月)