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クラシック業界ご意見番

東条 碩夫

音楽評論家

読売日本交響楽団 第644回定期演奏会

“上岡敏之、読響、ポゴレリッチの顔合わせ” 演奏を精妙緻密につくり上げる指揮者である上岡敏之は、日本ではやはり読売日本交響楽団が一番相性の良いオーケストラであるらしい。その顔合わせがまた実現し、ショスタコーヴィチの交響曲第11番「1905年」が演奏される。これは、きっと面白い演奏になるだろうと思う。 この交響曲「1905年」は、ロシア革命の前哨ともなったいわゆる「血の日曜日」事件を題材にしたもので、宮殿前広場での惨劇、人々の悲しみ、それを乗り越えて進む人々の希望を音楽で描いた劇的、強烈、壮大な作品である。ショスタコーヴィチの交響曲の中では極めて微細なニュアンスにあふれた曲なので、上岡の手腕と、それに応える読響の演奏が聴きどころだろう。 前半のプログラムも凄い。ショパンの「ピアノ協奏曲第2番」だが、ここで登場するのは、なんとあの超個性派ピアニスト、イーヴォ・ポゴレリッチなのだ。その演奏のニュアンスの複雑さ、奇抜さは並みのものではなく、時には作品が「別の曲」のように聞こえることもある。今回はどうだろうか?

25/1/12(日)

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