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大人目線のクラシック通
樋口 裕一
作家
新国立劇場オペラ『さまよえるオランダ人』
25/1/19(日)~25/2/1(土)
新国立劇場 オペラパレス
ワーグナーが自己の作風を確立したオペラ作品です。ワーグナー作品は時間も長くて話もわかりにくい・・・と思っている方も、この作品でしたら、きっと感動してワーグナーの世界を味わうことができるでしょう。呪いを受けて海をさまよいながらも、女性への愛によって救いを得ようとするオランダ人の絶望と希望、オランダ人を愛すゼンタの必死の思いが親しみやすくもドラマティックな音楽によって伝わります。 オランダ人を歌うのはエフゲニー・ニキティン。この役の第一人者と言って間違いないでしょう。ゼンタを歌うのは、近年、世界中の歌劇場で主要な役を歌っているエリザベート・ストリッド。指揮はマルク・アルブレヒト、演出はマティアス・フォン・シュテークマン。最後にはワーグナー特有の法悦を味わうことができるでしょう。
25/1/11(土)