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社会を映しだす映画をわかりやすく紹介

池上 彰

ジャーナリスト、名城大学教授

オークション ~盗まれたエゴン・シーレ

第二次世界大戦中、ヨーロッパを席捲したナチス・ドイツは、各地で名画を略奪しました。大量の名画はどこに運ばれたのか。ときおり行方不明になっていた絵画が発見され、そのたびにニュースになります。 しかし、発見された絵画が、本物とは限りません。ナチスに奪われ行方不明になったのをいいことに、偽物を作る画家もいるからです。最近日本でも美術館が大金を出して購入した作品が偽物であることが判明したニュースがありました。 映画の舞台はフランス。やり手の美術商のもとに、行方不明になっていたエゴン・シーレの絵が見つかったという連絡が入ります。持ち主は地方の夜勤勤務の労働者。果たして、この絵は本物なのか。 2000年代初頭、フランスの地方都市の工員の家で発見された「ひまわり」を描いた絵が、ナチスによって略奪されたエゴン・シーレの作品であることがわかりました。この事実に触発されて制作されたのが、この映画です。 美術品オークションの裏で何が起きているかをリアルに描いたこの作品はスリリングですが、結末は、観る者を温かい気持ちにさせるでしょう。

25/1/9(木)

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