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クラシック公演の魅力をやさしく解説

田中 泰

音楽ジャーナリスト

東京フィルハーモニー交響楽団 第1010回オーチャード定期演奏会

東京フィルハーモニー交響楽団の2月定期は、オール・ベートーヴェンプログラム。しかも、ピアノ、ヴァイオリンとチェロのための三重協奏曲と、交響曲第3番「英雄」を並べた重量級かつ極めて魅力的なプログラムが素晴らしい。 名作ぞろいのベートーヴェン作品の中にあって、何故か昔から“できの悪い作品”と言われ続けてきたのが、今回披露される三重協奏曲だ。その言葉に惑わされて“そんなものか”などと思っていたとしたら大間違い。この作品は、ピアノ、ヴァイオリン、チェロの3人の名手が揃って初めてその素晴らしさが発揮される圧倒的な名曲なのだ。 名匠チョン・ミョンフンが指揮とピアノで仕切る今回の顔合わせやいかに。「英雄」ともども、心して聴いてみたい。 ※2月24日:オーチャードホール/25日:サントリーホール/26日:東京オペラシティコンサートホール

25/2/16(日)

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