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水先案内人のおすすめ

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いまみるべき1本を毎日お届け!

小劇場から大劇場まで、年間300本以上観劇。素晴らしい舞台に出会うため、気になる作品は何でも観ます。

森元 隆樹

演劇ジャーナリスト/プロデューサー/読売演劇大賞選考委員

2024年度 ENBUゼミナール卒業公演『はだかなるおとなども』

演劇や映画の世界に通じる道は、数多くある。親に連れられて幼少の頃から観劇を重ね、いつしか児童劇団に入っていたという人もいるだろうし、高校を卒業するまで演劇を全く観たことが無かったのに、不思議な縁を手繰りよせるようにオーディションを受けたという人もいるだろう。高校や大学の演劇学科や演劇部、演劇の専門学校、劇場や劇団の養成所、観劇が好きで公演のお手伝いをしたことがきっかけで……などなど、たくさんの道から集まり散じていることが、今の日本の演劇界の土壌を豊かにしている一因であると思う。 その道のひとつに、「ENBUゼミナール」がある。 小劇場から大劇場までを網羅する隔月刊誌として、今も演劇界を支える「えんぶ」を発行する演劇ぶっく社(現えんぶ)が、1998年にENBUゼミナール演劇コースを開校。その後、2000年には映画監督コース、映像俳優コースなどを増設し、2009年には(株)ENBUゼミナールを設立し、今日に至る。 その卒業生からは、ノゾエ征爾、本谷有希子、根本宗子、福名理穂を始めとする、ここには書き切れないほどの役者・脚本家・演出家・STAFFが輩出されており、さらに映像コースにおいては『カメラを止めるな!』(2017年)の大ヒットが記憶に新しい。 ENBUゼミナールの演劇・俳優コースは期間が1年であり、毎年4月に開校。その2024年度卒業公演が、今年も上演される。 今回出演する2024年度卒業生15人の中から、役者として、脚本や演出家として、さらにはSTAFFとして、新しい演劇の世界を切り開いてくれる人たちが出てくることを期待しながら、舞台を見つめたい。

25/1/27(月)

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