魅力的なプログラムがひしめく中、ベートーヴェンの『ミサ・ソレムニス(荘厳ミサ曲)』は東京・春・音楽祭のとびきり注目の演目といえるでしょう。
NHK交響楽団を指揮するのは巨匠マレク・ヤノフスキ。アドリアナ・ゴンサレス(ソプラノ)、ターニャ・アリアーネ・バウムガルトナー(メゾ・ソプラノ)、ステュアート・スケルトン(テノール)、タレク・ナズミ(バス)という世界の名歌手がソロを、東京オペラシンガーズが合唱を受け持ちます。
この曲は、第九と同時期に作曲された名曲ですが、演奏の機会は多くありません。厳粛で難しい曲と思われてきた節があります。きっと、ヤノフスキのタクトで新鮮で躍動的なミサ・ソレムニスが聴けるでしょう。