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日本映画の新たな才能にフォーカス

イソガイマサト

フリーライター

ベイビーガール

CEOとして成功を収め、愛する家族と名声も手に入れた美貌の女性ロミーが、若きインターンの青年サミュエルに自らの内に眠る満たされない欲望を見抜かれて……。そこからふたりのパワーバランスが逆転していくスリリングな展開だけど、それを、すべてをさらけ出してロミーになりきったニコール・キッドマンの迫真の芝居と、『BODIES BODIES BODIES ボディーズ・ボディーズ・ボディーズ』(22)などの女性監督ハリナ・ラインこだわりのロミー側の視線で描いているところが新しい。 クライマックスではさまざまなことが公になり、サミュエルとロミーの夫ジェイコブも対峙することになるが、そこでロミーは何を選ぶのか? ふたりの男はどんな行動に出るのか? 男性目線のものが多かった80~90年代のラブ・サスペンスとはひと味違う大胆なアプローチで、本作は観客も挑発! 胸のざわめきが抑えられなくなる。

25/3/31(月)

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