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ドキュメンタリー評論のエキスパート

村山 匡一郎

映画評論家

訪問、あるいは記憶、そして告白〈4K修復版〉

マノエル・ド・オリヴェイラ監督特集「オリヴェイラ2025」で上映される本作は、1982年、40年間暮らしたポルトの自邸を手放すことになったオリヴェイラ監督が、その家を舞台に、自分の人生、家族、映画製作などを語った自伝的なドキュメンタリー。死後に発表するという条件がつけられ、2015年にカンヌなど映画祭で公開され、日本では同年の山形国際ドキュメンタリー映画祭で上映された。姿の見えない男女が訪れて邸内を散策するなか、監督自身が部屋で仕事をする様子、妻のマリア・イザベルや家族との生活を記録したホームムービーなどを織り交ぜながら、自身の人生を語る。タイトルどおりオリヴェイラ監督の記憶と告白を主とした遺書のような世界であり、オリヴェイラ映画を知る上で貴重な作品だ。

25/4/15(火)

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