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オペラと古楽をとりわけ愛する
朝岡 聡
アナウンサー
新国立劇場オペラ『セビリアの理髪師』
25/5/25(日)~25/6/3(火)
新国立劇場 オペラパレス
海外で活躍する日本のオペラ歌手の筆頭がメゾ・ソプラノの脇園彩。彼女が2020年公演に続いてロジーナ役で登場するのが、この公演だ。 今やヨーロッパでは、喜劇系のオペラ・ブッファと同時に重厚なオペラ・セリアやヴェル ディものでも活躍する彼女だが、世界に羽ばたいた原点としてのロジーナ役を再び目の当たりに出来るのは、嬉しい限り! 歌も演技も洗練の極みを味わえる。 また、アルマヴィーヴァ伯爵を歌う、ベルカント・テノールの雄ブラウンリーは、今回の公演が伯爵役のラスト舞台と聞く。本人曰く、成熟していく声で、さらに新たな役にフィールドを広げていくようだ。 東京を舞台に、時代を築く世界的歌手の声を、しっかり心に刻みたい。
25/5/16(金)