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坂入 健司郎
指揮者
新日本フィルハーモニー交響楽団 #663〈サントリーホール・シリーズ〉
25/5/23(金)
サントリーホール 大ホール
今年86歳を迎えんとする巨匠ハインツ・ホリガーが来日する。 オーボエのレジェンドであることはもちろん、ロスバウト、ギーレン、ツェンダー、ツァグロゼクといったドイツに連綿と続く現代音楽指揮者の系譜に位置する数少ない指揮者であり、自ら作曲もする多彩な才能に溢れたマエストロだ。 5月17日(土)には、京都コンサートホールにて京都市交響楽団とともにホリガーの自作自演と、武満徹の夢窓、シューマンの交響曲第1番を取り上げる。 5月23日(金)のサントリーホール、24日(土)のすみだトリフォニーホールでは、新日本フィルハーモニー交響楽団とともにルトスワフスキのオーボエとハープと室内管弦楽のための二重協奏曲、ヴェレシュのバルトークの思い出に捧げる哀歌、ルトスワフスキの葬送音楽、メンデルスゾーンの「フィンガルの洞窟」と交響曲第4番 「イタリア」を。 5月31日(土)、6月1日(日)には、札幌コンサートホールkitaraにて札幌交響楽団と共に、ホリガーの自作自演、ケルターボーンとウェーベルンの作品を経てシューベルトの傑作にして最期の交響曲である「ザ・グレイト」に取り組む。 86歳とは思えぬ、精力的なスケジュール。どこかで実演に接しておくべき貴重な機会である。
25/4/27(日)