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クラシック業界ご意見番
東条 碩夫
音楽評論家
新日本フィルハーモニー交響楽団 #663〈サントリーホール・シリーズ〉
25/5/23(金)
サントリーホール 大ホール
“オーボエ奏者&指揮者、巨匠ホリガー86歳” この演奏会の直前、5月21日に86歳の誕生日を迎える名オーボエ奏者、指揮者、作曲家のハインツ・ホリガー。既に日本のファンにはおなじみだが、また元気な姿を現してくれるとはうれしいことだ。今回もこの新日本フィルのほか、京都市交響楽団(5月17日)、札幌交響楽団(5月31日・6月1日)にも登場、しかもそれぞれ異なるプログラムを指揮するというから、そのパワーはたいへんなものである。 ここでは、取りあえず新日本フィルとの演奏会を挙げよう。ルトスワフスキの「オーボエとハープと室内管弦楽のための二重協奏曲」では、彼のソロが聴けるはず。ほかにヴェレシュの「ベラ・バルトークの思い出に捧げる哀歌」、メンデルスゾーンの「フィンガルの洞窟」と交響曲第4番「イタリア」など、明暗対照のユニークなプログラムが予定されている。この人の指揮は滋味豊かな表現で定評がある。今のうちに聴いておきたい。
25/5/15(木)