71歳の研ナオコが認知症の祖母を演じて話題になっているが、それと同じぐらい、いや個人的にはそれ以上に祖母を介護する孫のソープ嬢、中尾有伽の演技が素晴らしかった。今どきな感じの夜職の女性というリアルさがあり、しかしそれだけでなく自分の人生に少し諦めを感じているようなそこはかとない切なさがあり、見事な好演。ソープ嬢の部屋を掃除に来て、彼女と交流していくメイドさんの髙木直子の演技もすごく良い。 『うぉっしゅ』というタイトルは、他人の身体を洗う仕事のソープ嬢が祖母の身体も洗うことになるというかけ言葉になっているのだが、心おだやかになれる、切ないけれども愛おしい作品だった。人生はこうやって続いていくのだなあ。

25/5/1(木)