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ジャンル横断、センスのいいセレクト
立川 直樹
プロデューサー、ディレクター
ノスフェラトゥ
25/5/16(金)
TOHOシネマズ シャンテ
2019年にカンヌ国際映画祭でプレミア上映され、衝撃を持って迎え入れられた『ライトハウス』と、その次の『ノースマン 導かれし復讐者』でも、作品のパワフルさで観るものを圧倒したロバート・エガースがまたまた“凄い映画”を作った。チラシのウタイ文句にある通り「恐ろしくも美しいゴシック・ロマンスホラー」、映画のタイトルは『ノスフェラトゥ』。子供の頃、夢中になったF.W.ムルナウ監督の傑作『吸血鬼ノスフェラトウ』の映画化は、エガース監督にとって生涯の夢が叶ったものと言えるが、キャスティングから美術、衣装、全体の展開がこれ以上はないと言えるもので、物語と同じくらい複雑で繊細なスコアによって作られたロビン・キャロランの音楽は、映画に命を引き込んでいる。映画の魔法を体験して欲しい。
25/5/7(水)