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演劇鑑賞年300本の目利き

大島 幸久

演劇ジャーナリスト

『昭和から騒ぎ』

三谷幸喜がまたまた新たな挑戦を始めた。本業の創作戯曲、古典である文楽の脚本、そして今度は翻案だ。演出する『昭和から騒ぎ』はウィリアム・シェイクスピア原作『から騒ぎ』をターゲットにした。シェイクスピアの『から騒ぎ』は『お気に召すまま』や『真夏の夜の夢』と並ぶ喜劇系列。喜劇作家を自負する三谷にとって恐らく長年、念願の翻案なのだろう。 しかし、やっぱり彼は只者ではない劇作家。物語の舞台を中世イタリア・シチリアから、日本の戦後しばらくした鎌倉に置き換えたのだから、彼の脳裏はどうなっているのかしらん?凄い! 今回は歌舞伎の匂いがプンプンする。ドイツ文学研究者・鳴門先生(高橋克実)には長女びわこ(宮沢りえ)、次女ひろこ(松本穂香)がおり、女中の明日香(峯村リエ)が屋敷に住んでいる。その屋敷へ先生が大ファンの旅芸人一座が3年ぶりにやって来た。 荒事座という一座の中らしてカブキが匂う。看板役者の紅沢木偶太郎(大泉洋)、花形役者・尾上定九郎(竜星涼)、若手役者・荒木どん平(松島庄汰)らの一座。役者の名もカブキが匂う。ま、旅芸人だから違和感はないかも。 紅沢木、からさわぎ?は独身主義、びわこは口から生まれたような口達者。この2人が強烈な舌戦を繰り広げ、定九郎とひろこが、いい関係になるそうな。2組のカップルを中心に、8人の俳優がラブコメディを展開するそうな。3分間に1回は笑わせてくれるかしらん?

25/5/15(木)

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