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おとなのJ-POPとJ-ROCKを紹介
平山 雄一
音楽評論家、プロデューサー、俳人
NANO-MUGEN FES.2025 in Yokohama
25/5/31(土)~25/6/1(日)
Kアリーナ横浜
ASIAN KUNG-FU GENERATION(アジアン・カンフー・ジェネレーション)主催のロックフェスティバル『NANO-MUGEN FES(以下NMF)』が11年ぶりに開催される。 『NMF』は03年に新宿LOFTからスタートした。第1回目はアジカンの他、ART-SCHOOL、椿屋四重奏らが出演。その後、規模を拡大していき、04年に武道館で行なわれた第3回『NMF』にはACIDMANやストレイテナーが参加している。 そのときどきのロックシーンを意識したキャスティングは、アーティスト主導のフェスとしては抜群のセンスを誇り、毎回、注目を集めてきた。たとえば2009年に横浜アリーナで開催された『NMF』には、ユニコーン、スピッツ、サカナクションなどの日本の実力派バンドが揃って出演。アメリカからBen Foldsが参加して大きな話題となった。 その後、音楽雑誌やFM局などが主催するフェスが続々と誕生するが、『NMF』はあくまでミュージシャン目線で出演アーティストが選定されていて、ロックを愛するリスナーたちに強く支持されてきた。 今回もそのポリシーは揺るがず、ELLEGARDENやSPECIAL OTHERS ACOUSTIC、くるりなどの日本勢に加えて、BECK(US)、 Nick Moon (UK)、活動を再開したFOUNTAINS OF WAYNE(US)、インドネシアのインディーズバンドThe Adamsが参戦するなど、バリエーションに富んだラインナップがたっぷり楽しめる。また日本に先駆けて5月24日、25日には『NMF』がインドネシア・ジャカルタで初めて開催されることになっている。 『NMF』がアジアのロックシーンに何をもたらすのか。J-POPの海外進出が盛んになっているが、こうしたJ-ROCKの動きにも大注目だ!
25/5/15(木)