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ピアノのスペシャリスト
高坂 はる香
音楽ライター
東京都交響楽団 プロムナードコンサートNo.412
25/6/14(土)
サントリーホール 大ホール
プーランクの「2台のピアノのための協奏曲」。聴くたびに、こんなにも楽しくて気分のあがるきれいな曲があるんだなと思う、ファンタジーあふれる作品です。それなのに決して演奏機会が多くない理由は、おそらく優れたソリストが二人必要だからでしょう。 そんな作品を、今回、東京都交響楽団が取り上げてくれます。しかもピアニストには、フランク・ブラレイさんと務川慧悟さんが登場。名ピアニストのブラレイさんといえば、長らくパリ国立高等音楽院で学んできた務川さんの先生でもありますから、つまり今回は師弟コンビでの共演ということ。おもしろそう! しかも指揮は、青森生まれ青森育ち、今注目度上昇中の沖澤のどかさん! 力強さと優しさ、詩的な感性を持ち合わせた沖澤さんは、プーランクにきっとぴったり。ドビュッシーの「牧神の午後への前奏曲」、ストラヴィンスキーの「春の祭典」を合わせた、パリの香りむんむんのプログラムを届けてくれます。
25/6/6(金)