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水先案内人のおすすめ

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ジャンル横断、センスのいいセレクト

立川 直樹

プロデューサー、ディレクター

劇場が終わるとき

戦後復興の1950年に建てられ、地域文化の中心として存在した首里劇場は2022年4月に経営者である館長の急逝によって72年の歴史に幕を下ろしたが、解体前に劇場に行ったこともある僕には、「首里劇場調査団」のメンバーとして、その歴史や建築の調査に参加していた真喜屋力が製作・監督・撮影・編集のすべてを手がけて作ったドキュメンタリー映画『劇場が終わるとき』を見終えた時、本当に大切なものが1本の映画として永遠に残されたことに心から拍手を贈りたいと思った。首里劇場の最後の館長でもある金城政則の半生と、一緒に沖縄を代表する写真家・石川真生の作品制作をリンクさせているのも正解だし、石川真生がモデルとして招いたストリッパー、牧瀬茜の解体を前にした首里劇場のステージでの最後のパフォーマンスにはぐっとくるものがある。沖縄では昨年の秋に上映され、いよいよ東京で公開。是非見て欲しい映画だ。

25/5/24(土)

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