現在、ラピュタ阿佐ヶ谷では、プログラムピクチャーを中心とした前夜祭的若尾文子映画祭が開催中で、作品によっては、平日の昼間でもほぼ満席という賑わいを見せています。そんな若尾文子映画祭の本家の本祭、「若尾文子映画祭」が6/6にいよいよ開幕です!
じつに、5年ぶりの開催となる今回は、とで作品もポスタービジュアルもガラっと変えての開催。
では、初期作品を中心に、明るく純粋な若尾文子が堪能できる18本をラインナップ。目玉となる4K初お披露目は、『青空娘』と『最高殊勲夫人』。『青空娘』を試写で観た知人が感動しており、筆者も本当に楽しみでなりません! 『最高殊勲夫人』もキュートなラブコメで自信を持ってオススメいたします! 他にも、デパートで働く仲良し三人組が仕事に恋に奮闘する『閉店時間』もオススメ。こちらは前回の若尾文子映画祭のときに紹介しており、せっかくなので、以下に再掲させていただきます。
──────
丸高デパートで働く幼馴染、紀美子(若尾文子)・節子(野添ひとみ)・サユリ(江波杏子)それぞれの恋模様。エンタメの名手・井上梅次監督による、有吉佐和子原作のラブコメディ。
3人娘の、特に若尾文子と野添ひとみの息の合ったやり取りが見ていて飽きない。若尾文子が密かに憧れているのが、筆者の”推しメン”、大木実♡「テープライブラリー」で朗読の指導をする既婚男性役なのだが、若尾文子の可愛さに目もくれず、一途に病気の妻を支える硬派な大木実に筆者のハートはメロメロです。そんな大木実を潔く諦める若尾文子のハッピーエンドの相手役・川口浩も、生意気なそれでいて憎めない同僚役を好演。川崎敬三も安定のクズっぷり(笑)。ペギー葉山の歌う井上梅次作詞の主題歌も良い。
──────
は、中期以降の作品を中心に、濃厚な若尾文子の色香が堪能できる18本を。こちらの4K初お披露目は、『妻は告白する』と『清作の妻』。『妻は告白する』に関しては、最近刊行された本コーナーでおなじみ、高崎俊夫氏が編んだ『山川方夫エッセイ・コレクション <増補版>目的を持たない意思』(ちくま文庫)の中に、同作をめぐる増村保造&若尾文子論が掲載されているので、本作鑑賞のお供にぜひ!
また、Xの公式アカウントにて随時更新されている、『大映映画おしゃれ手帖』の永川梨惠さんによる上映作品のイラストもめちゃくちゃ可愛いので、ぜひチェックしてみてください☆
25/5/26(月)