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クラシック公演の魅力をやさしく解説
田中 泰
音楽ジャーナリスト
東京フィルハーモニー交響楽団 第1018回オーチャード定期演奏会
25/6/22(日)
オーチャードホール
東京フィルの6月定期公演に登場する指揮者は、ヴァイオリンの名手ピンカス・ズーカーマンだ。彼の弾き振りによるハイドンのヴァイオリン協奏曲はもちろん、指揮者として手掛けるエルガーの「弦楽セレナード」にモーツァルトの交響曲第41番「ジュピター」というプログラムにも心が踊る。 半世紀以上の長きにわたってヴァイオリン&ヴィオラ奏者、指揮者&室内楽奏者として世界の第一線で活躍を続けてきたズーカーマンの音楽性が、東京フィルをどのように変化させるのか興味津々。中でも、R.シュトラウスが「ジュピターは、私が聴いた音楽の中で最も偉大な作品だ。終曲のフーガを聴いたときには、天国にいるのではないかと思った」と語った名曲「ジュピター」に期待したい。ズーカーマンが果たして天国に導いてくれるや否や乞うご期待。
25/6/14(土)