“ワーグナー「ラインの黄金」演奏会形式上演” 　　　　　　 神奈川フィルハーモニー管弦楽団が、音楽監督・沼尻竜典の指揮で開始した演奏会形式オペラ上演「Dramatic Series」の一環。Ｒ・シュトラウスの『サロメ』、團伊玖磨の『夕鶴』に続き、いよいよワーグナーの楽劇の登場だ。4部作『ニーベルングの指環』の序夜「ラインの黄金」である。黄金の指環をめぐる神々・巨人・小人の激烈な争いを描くドラマ。ワーグナーの豪壮雄大な音楽がたっぷり楽しめる。 沼尻はびわ湖ホール芸術監督時代、すでに「指環」全4部作を上演して絶賛を浴びていた。円熟味を増した彼の新しいワーグナーに期待したい。歌手陣は、青山貴（神々の長ヴォータン）、志村文彦（ニーベルング族の長アルベリヒ）、妻屋秀和（巨人ファーゾルト）、斉木健詞（巨人ファフナー）、澤武紀行（火の神ローゲ）ほか。 全曲約2時間半、休憩なしの演奏である。

25/6/13(金)