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高松 啓二
イラストレーター
マリリン・モンロー 私の愛しかた
25/5/30(金)
ヒューマントラストシネマ有楽町
中学1年生の頃にTVで観た『バス停留所』が、初見だった。あまりの可愛さにすぐに羽賀書店のシネアルバム“マリリン・モンロー”を買い、有名なヌードポスターを部屋に貼り、母を困惑させた。当時、天地真理などのアイドルブームだったが、ボクはモンロー推しだった。 アンディ・ウォーホルは彼女をモチーフにした作品を発表し、マドンナは「マテリアル・ガール」のダンスでモンローの「ダイヤモンドは女の親友」をオマージュし、もはや文化である。 本作は、生誕99年記念のドキュメンタリーである。興味深いのは若き日のエピソードに時間がさかれ、有名なマフィアのバグジー・シーゲルとの関係や女優になるためのしたたかなセルフプロモーションと揺れる心が描かれる。 今でも街を歩けば結構な確率でモンローのTシャツを着ている若者にすれ違ったりする。おそらく映画は観てないかもしれないけど時代を超えたセクシーなビジュアルに惹かれるのだろう。
25/5/30(金)