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笠井 信輔

フリーアナウンサー

でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男

強烈。“冤罪映画”は家族愛、支援者との絆が感動的に描かれていくのが定石だ。しかし、本作の主眼はそこにはない。観ているこちらの逃げ場がない緊張感、圧迫感、恐怖感、大変な迫力。 生徒に自殺を勧めたとして「殺人教師」と報道された教師(綾野剛)が、それは「でっちあげ」だ!と、裁判で闘う姿を描いた実話の映画化だ。 三池崇史監督は、認知症を扱った傑作『ファーザー』のアンソニー・ホプキンスのように、教師本人が体験したことを主観的に描き、観客に「冤罪に巻き込まれた者が受ける恐怖はこれです」と体験させるサスペンス・スリラーに仕立てた。   綾野剛の迫真の芝居はリアルで見る者の心を鷲掴みにする。誹謗中傷の激しいSNS時代に公開される意味は重い。

25/6/2(月)

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