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水先案内人のおすすめ

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これまでに観た映画の記憶が違います

渡辺 祥子

映画評論家

フロントライン

新型コロナウィルス患者が集団発生した豪華客船ダイヤモンド・プリンセス号が横浜港に入港したのは2020年2月3日。入港後の調査で10名の感染者が判明。当時の日本には大規模なウィルス対応の専門機関がなく、災害医療ボランティア的組織のDMAT(ディーマット)が対応するが未知のウィルスの相手はお手上げだった、という始まり。新たな患者を増やさないために現場担当の窪塚洋介、池松壮亮と、彼らを送り込んだDMATのリーダー小栗旬、厚生省役人松坂桃李が奮闘する様子、船員たちの苦労、乗客の不安を丁寧に描き続けていく。コロナの恐怖と闘う緊張の中、特別の大事件が起きるわけではなく、船内の出来事を不安感と共にただ描き続けているだけなので盛り上がりに欠ける、という印象の残るのが残念。

25/6/4(水)

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