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ドキュメンタリー評論のエキスパート

村山 匡一郎

映画評論家

雪解けのあと

2017年4月、ネパールの山岳地帯で遭難したふたりの親友。ユエは救助されたが、チュンは亡くなった。この登山に同行する予定だった監督のルオが、チュンがビバーク中に認めたルオ宛てのメモを読み、カメラを持ってネパールに向かうセルフ・ドキュメンタリーだ。親友の死には誰もが心穏やかにいられないが、3人ともまだ大学生という若さであり、当時はマスコミで恋人同士の遭難ということで騒がれたようだ。ルオは高校時代からジェンダー・アイデンティティーの理解を含めて仲が良かったチュンへの思いが強く、生き延びた苦しさから次第に離れていったユエを残してひとりでネパールに。自分の生き方に影響をもたらした親友の死はあまりにも大きく、ルオの人生にとって撮らざるをえない映画といえる。

25/6/14(土)

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