Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play

水先案内人のおすすめ

評論家や専門家等、エンタメの目利き&ツウが
いまみるべき1本を毎日お届け!

イヤな映画、主人公の悲劇がお好み

真魚 八重子

映画評論家

カーテンコールの灯

『セイント・フランシス』のケリー・オサリヴァンとアレックス・トンプソン監督による作品。ダンは建設作業員だが、いつ怒りが噴き出すかわからない不自然さがある。娘も学校でトラブルを起こし、カウンセリングを受けないと退学だと告げられる。この家族には過去に何か大きな出来事があったらしい。ダンは偶然、街の劇団の誘いを受けて、シェイクスピアの『ロミオとジュリエット』の芝居に参加することになる。芝居の練習が笑いを誘うと同時に、ダンの心の治癒につながる過程が興味深い。さらに本作は演劇の良さを伝えると同時に、シェイクスピアのセリフの見事さも再認識できる。この家族が抱えた問題に、各々が向き合い苦痛を克服していこうとする姿に、涙腺が刺激される作品だ。

25/6/16(月)

アプリで読む