監督=ジョセフ・コシンスキー、製作=ジェリー・ブラッカイマーという『トップガン マーヴェリック』のコンビが、今度はブラッド・ピットと組んで、またしても最高にゴキゲンなエンタテインメントを作ってくれた。 大スターの演じるたまらなくカッコいいヒーローの大活躍が、キレのいいカットとノリのいい音楽とともに展開する。『トップガン……』同様、まさに王道のハリウッド映画である。そして、今度の舞台は地上。走る、駆る、たぎる。F1のカーレースを通して全編にほとばしる熱い魂に、とにかく燃えた。 しかも、闘いを通して過去のトラウマを克服する物語はスタローン作品を彷彿とさせるものがあり、観終えた時は明日を生きる元気と勇気もみなぎる。 この数年、「それなりに満足できるハリウッドの娯楽映画」に出会う確率は体感的に5本に1本くらいなのだが、本作は大大大満足。「これぞハリウッド映画」を味わいたい方は必見だ。

25/6/22(日)