タルモ・ペルトコスキという指揮者をご存知だろうか？ 2000年生まれの25歳。すでにドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団とロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団の首席客演指揮者、ラトヴィア国立交響楽団、トゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団、香港フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督を務める(※就任予定も含む)、世界中から引っ張りだこのマエストロなのだ。 コロナ禍中の2021年、わずか21歳でフランクフルト放送響(hr響)にデビューしシベリウスの交響曲第1番を指揮したコンサートはYouTubeで放映され、日本でも話題を呼んだ。 私もひとめ惚れならぬ「ひと聴き惚れ」し、絶句した。日本でいえば大学3年生という青年が、地に足をつけた佇まいで、すでに音楽が頭の中で完成しているといわんばかりの指揮を披露する……なんなら円熟さえしているように感じるのだ。世界的にも唯一無二の才能だと息を呑んだ。 6月20日(金)、21日(土)に、タルモ・ペルトコスキは、NHK交響楽団へのデビューを果たす。取り上げる作曲家は、N響が先月のヨーロッパ公演、とりわけアムステルダムでの「マーラー・フェスティバル2025」で大変な好評を得たマーラー！ ペルトコスキとN響との邂逅…絶対に後悔させません。是非この瞬間を会場で体験していただきたい。

25/6/19(木)