屈指のセッション・ギタリストとしても、プロデューサーとしても知られる佐橋佳幸が、奇跡のような出会いを果たしたピーター・ゴールウェイとライブを行なう。 ピーターの在籍したフィフス・アヴェニュー・バンドは、60年代末のニューヨークのグリニッジ・ヴィレッジでフォーク、ブルース、ジャズ、モータウンなどいろいろな音楽をミックスして、非常に洗練されたコード進行やメロディーを作り出し、日本のアーティストにも多大な影響を与えた。佐橋もこのバンドの大ファンで、ピーターが1987年に来日した際に初めて出会い、その2年後にTOKYO FMのスタジオでライブを収録することになった。 その後もたびたび顔を合わせた二人だったが、ピーターから「リモートで一緒に音楽を作らないか」と申し出があり、ついに昨年、東京でのレコーディングが実現。アルバム『EN』が完成した。タイトルは二人の不思議な縁、その縁は円くつながっているとの意味を込めたという。レコーディングにはピーターが敬愛する細野晴臣と大貫妙子というレジェンドたちも参加。まさしく50年近い音楽の縁から生まれたアルバムだと言えよう。 今回のライブのバンドはレコーディング・メンバーのドラム屋敷豪太、ベース小原礼、キーボードDr.kyOn、それに佐橋で、シークレット・ゲストの登場も噂されている。またセットリストは『EN』収録の曲はもちろん、フィフス・アヴェニュー・バンドのナンバーが予定されている。 「高校生の自分に教えてあげたい夢のような出来事」と佐橋。きっと音楽愛にあふれるハートウォームなライブになるに違いない。

25/6/20(金)