水先案内人のおすすめ

評論家や専門家等、エンタメの目利き&ツウが
いまみるべき1本を毎日お届け!

クラシック公演の魅力をやさしく解説

田中 泰

音楽ジャーナリスト

東京交響楽団 オープニングコンサート/サマーミューザ

“オーケストラの祭典”「フェスタ サマーミューザ KAWASAKI 2025」が、今年も華やかに開催される。首都圏10のプロオケに2つの音楽大学オケのほか、九州交響楽団が参加した今年の陣容は華やかの極み。各オーケストラによる趣向を凝らしたプログラムを楽しみたい。 オープニングを飾る東京交響楽団が披露するのは、ワーグナーとベートーヴェン。オペラ『ローエングリン』の第1幕への前奏曲が、フェスティバルの開始を厳かに告げるような趣だ。ベートーヴェンの交響曲第8番を挟んだ後に披露されるワーグナー(マゼール編曲)の言葉のない「指環」がこの日のメインディシュ。 オーケストラの圧倒的な響きの中に身を浸す快感をご堪能あれ。

25/7/18(金)

アプリで読む