2024年8月に池袋シネマロサ1館のみで公開して以来、瞬く間に口コミで話題となり、大手シネコンの参入で全国展開、ついには先の日本アカデミー賞で最優秀作品賞まで受賞してしまった奇跡のインディーズ映画『侍タイムスリッパー』が、早稲田松竹に登場です！ 企画名がまた素晴らしい。題して「武士道はつらいよ」。『侍タイムスリッパー』と同時上映なのは『碁盤斬り』、そして小林正樹監督の代表作とも言えるヘヴィ級の時代劇2本、『切腹』と『上意討ち 拝領妻始末』の4本で構成されています。『侍タイムスリッパー』で重要なキーワードとなる「真剣」、その真剣がまさに使われたという『切腹』をラインナップにぶつける番組編成が心憎い。 小林正樹監督作品の2本は、いずれも脚本・橋本忍、原作・滝口康彦、音楽・武満徹。ゴールデンチームによる重厚な時代劇に打ちのめされてください（筆者は、この二本立てを新文芸坐で観て、終映後はグッタリだった記憶）！ 『侍タイムスリッパー』関係者の皆様も、この2本と同じ括りに並べられて光栄に思われることでしょう。『侍タイムスリッパー』で時代劇の素晴らしさを知った方も、小林正樹は観てるけど『侍タイムスリッパー』はまだだった、という方も、この機会にぜひ☆

25/6/26(木)