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内外問わず話題作・娯楽作を本音で紹介
笠井 信輔
フリーアナウンサー
長崎―閃光の影で―
25/8/1(金)
TOHOシネマズ 日比谷
長崎原爆の惨劇の中、被爆者の治療に当たった若き看護学生(菊池日菜子、小野花梨、川床明日香)たちの葛藤…いや「絶望」と「困難」の物語。 目をそむけたくなるような亡き骸、けが人。それをしっかりと見せ切ったのは被爆3世である松本准平監督の強い思いからだろう。 役に全身全霊を込めた3人の女優たち。救いようがない被爆者を、それでも看護しなければいけないと言う現実に心が震える。涙してしまう。 原爆35年後に、当時の看護師たちが集まって出版された手記を元に脚本が練られた。だからこそ意味がある。その中の1人、山下フジヱさんが特別出演。その表情を、そして思いを私たちは胸に刻まなければいけない。 多くの人に見てほしい一本。
25/7/1(火)