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ピアノのスペシャリスト
高坂 はる香
音楽ライター
永野英樹 ピアノ・リサイタル
25/7/16(水)
東京文化会館 小ホール
長らくフランスを拠点として活動する、ピアニストの永野英樹さん。ブーレーズが設立した現代音楽のトップ演奏集団、アンサンブル・アンテルコンタンポランの日本人初のソロ・ピアニストとしても知られ、またエリザベート王妃国際コンクールでは1999年にファイナリストとなっています。そんな永野さんによる、日本での貴重なピアノリサイタル。2年前に聴いたときには、そのシブく自然で美しい音、作曲家ごとにほんのりとタッチが変容していく様、そしてラヴェルが始まった瞬間の音の広がりにすっかり魅了されました。 今回のプログラムは、スカルラッティのソナタにはじまり、アルベニスの「イベリア」第2集、ブーレーズ「天体暦の1ページ」、ベリオ「セクエンツァIV」、そしてラヴェル「夜のガスパール」というもの。バロック作品にはじまり、フランスものや近現代作品を組み合わせた、色彩、さまざまな土地の香りと風が感じられそうなプログラム。聴き逃せません。
25/7/5(土)