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現代作曲家の立場で分かりやすく紹介

三枝 成彰

現代作曲家

第19回 はじめてのクラシック 2025 ~中学生・高校生のために~

こちらは私が企画に携わっているコンサート。本年で第19回を迎える「はじめてのクラシック」です。サブタイトルに“中学生・高校生のために”とうたっているとおり、ふだんクラシック音楽に親しむ機会の少ない若い人たちが、お小遣いで気軽に聴きに行けるコンサートをめざして立ち上げたものです。もちろん一般のお客様もご入場いただけます。 学校の行事などで耳にするクラシックのコンサートは、ダイジェスト版になりがちなものです。それを、「一流のホールで、一流の指揮者とオーケストラで、クラシックの名曲の全曲演奏を聴く機会を」と考えて企画しました。そして毎回、そのような若い人たちと世代の近い若手ソリストをお招きして、舞台上でのトークもまじえて行います。開催日も毎年、皆さんが来やすい夏休みの時期にしています。今回は7月22日(火)、23日(水)の2日間、東京・赤坂のサントリーホール大ホールで、指揮に小林研一郎さん、管弦楽に東京フィルハーモニー交響楽団の皆さん、そしてソリストにピアニストの髙木竜馬さんをお招きします。 髙木さんは32歳、ヨーロッパを中心に活躍中のピアニスト。2018年に第16エドヴァルド・グリーグ国際ピアノ・コンクールで優勝および聴衆賞に輝き、国際的に注目されました。ウィーン国立音楽大学を最優秀の成績で卒業後、内外の著名な指揮者やオーケストラとの共演を重ねておられます。演奏していただくのはグリーグの「ピアノ協奏曲イ短調 作品16」、ベートーヴェンの「交響曲第7番」、ラヴェルの「ボレロ」です。いずれも名曲ぞろいですので、お楽しみいただけることと思います。 司会は永井美奈子さん。当日は私も舞台でお話をさせていただきます。ぜひお越し下さい。

25/7/14(月)

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